地震や台風など、いつどこで起こるか分からない自然災害。 家族の安全と健康を守るための「防災の準備」が重要なのは分かっていても、「何から揃えればいいか分からない」「うちはまだ大丈夫」と後回しにしていませんか?
実は数年前、以前住んでいた地域で台風が直撃したときのこと。 「近くの川が氾濫するかもしれない」という緊迫した状況に直面しました。大雨が降り続く恐怖のなか、我が家がパニックにならずに済んだのは、日頃から「防災グッズ」をあらかじめ準備していたからでした。
持ち出し袋が揃っていたおかげで、すぐに避難準備が完了。まだ小さかった子ども2人の手を引き、迷わず近くの避難所へ駆け込むことができたのです。
この経験があってから、我が家では子どもたちと日頃から「防災グッズの置き場所」や「いざという時の避難場所」について定期的に話し合うことを習慣にしています。
今回は、そんなガチの避難経験を持つ小学生ママの視点から、いざという時に絶対に困らない「家庭で準備しておくべき基本的な防災用品リスト」を詳しくご紹介します!
「そろそろ我が家も本気で備えたい」と思っている方の参考になれば幸いです。
非常用持ち出し袋 1人分の防災用品

非常用リュックに入れておきたい「基本の防災便利グッズ」一覧
お水や食料のほかにも、避難所生活や移動時に不可欠なアイテムはたくさんあります。我が家が1人分のリュックにセットしている基本のリストがこちらです。
- 水:500㎖サイズ2本
- 非常食:カロリーメイト(チョコレート)1箱、井村屋 えいようかん(5年保存)1個
- 携帯トイレ:どこでもミニトイレ3回分セット(100均)
- ライト・笛:リュックの外側にサッと着けられる小さいライトとホイッスル(100均)
- 衛生用品:マスク、歯ブラシ、歯磨きシート、アルコール、ティッシュ、ウエットシート
- 着替え類:長袖・長ズボン、下着1セット、フェイスタオル2枚
- 救急セット・常備薬:絆創膏、綿棒、持病薬。アレルギー情報や緊急連絡先を書いたメモも一緒に!
- 身分証のコピー:銀行の口座情報、保険証などのコピー、家族写真(はぐれた時の捜索用)
- 貴重品:現金(公衆電話や自販機用の小銭を多めに)、印鑑など
- ハザードマップ:ネットが繋がらない時のための「紙」のマップ
- その他:レインコート、軍手、非常用アルミブランケット、予備電池、ゴミ袋、フォーク・スプーン(IKEAのもの)、レジャーシート
- 個人別に必要なもの:メガネ、持病薬など
- 静かに遊べるおもちゃ:避難所で子供たちが退屈しないよう、UNO(ウノ)やトランプ、折り紙、ノート、ペンなどを持参します。
我が家の非常用リュック(1人分)には、以下の2つを必ずセットにしています。
- カロリーメイト(チョコレート味)2個: おやつ感覚でパクパク食べられて、手軽にバランスよく栄養とエネルギーを補給できる非常食の定番です。
- 井村屋 えいようかん(5年保存)1個: すっきりした甘さで美味しく、なんと5年間も美味しい状態をキープしてくれる防災の強い味方。ワンハンドでギュッとエネルギーに変わる羊羹(ようかん)は、大人にとっても最高のホッとする癒やしになります。
大人が食べるのはもちろん、子供の「心の安定剤」としても!
普段から頻繁に食べるわけではありませんが、実際に避難所へ行ったときには、子供たちも私も本当に美味しく食べることができて、心から救われました。 いざという時のためにリュックに忍ばせておくのが本当におすすめです!
家族分のグッズは「無印良品」のボックスで個別管理!
以前はこれらのグッズをすべて最初からリュックの中に詰め込んでクローゼットに置いていました。ですが、それだと「いざ点検しよう」と思ったときに中身が見えず、管理がとにかくしにくかったんです……。
そこで現在は、「無印良品のやわらかポリエチレンボックス」を家族の人数分用意し、個人別に分けて保管するスタイルにしています!
これなら、定期的な中身の入れ替えや点検がパッと見でできて本当にラクちん。避難時は、このボックスから中身を各自のリュックへ無理なく背負える範囲でサッと移し替えて出発します。
\ 1からこれらを全部揃えるのは大変…という方はこちら / 事前に必要な基本セットが丸ごと揃う、防災士監修の「防災かばん」をベースに用意して、そこにお子さんのおもちゃなどを足していく方法も手軽でおすすめですよ。
在宅避難用:限られたスペースで賢く備える「最低限3日分」の備蓄リスト

災害の規模によっては、避難所ではなく自宅で過ごす「在宅避難」になるケースも十分に考えられます。
一般的には「7日分の備蓄が理想」と言われていますが……正直なところ、一般家庭で家族全員分の7日分の水や食料を保管しておくのは、「そこまで物を置く場所がない!」というのが本音ですよね。
そのため我が家では、ハードルを上げすぎず、限られた収納スペースのなかで無理なく管理できる「最低限1人3日分」を確実に準備するスタイルをとっています。
なかでも一番大切な「水」に関しては、先ほどの非常用リュックと同様に、普段から飲み慣れている500㎖ペットボトルを常に多めに常備し、日常的に消費しながら買い足す「ローリングストック」で賢くスペースを回しています。
ここからは、我が家が「これだけは!」と厳選して在宅避難用にストックしている、最低限の備蓄品リストをご紹介します。
飲料水:普段の美味しいお水を「ローリングストック」で賢く備蓄
多くの被災経験者が「一番困った」と口を揃えて言うのが、やはり生命線である「水」の確保です。
我が家では、特別な防災専用のお水を用意するのではなく、普段から家族で美味しく飲んでいるお気に入りのミネラルウォーターを多めにストックして、使いながら備える「ローリングストック」を取り入れています。
- 500㎖サイズが最強な理由: 断水時に大きな2Lボトルからコップへ注ぐのは、想像以上に水がこぼれやすく、貴重なお水を無駄にしてしまうリスクがあります。500㎖サイズなら、1人1本ずつサッとリュックに入れて持ち出しやすく、衛生的にも圧倒的に扱いやすいのでおすすめです。
- ネットの「箱買い」で常に新鮮をキープ: 重いお水のまとめ買いは、ネットで頼むのが一番ラク。常に1〜2箱は多めにストックしておき、古いものから日常的に消費していけば、「いつの間にか賞味期限が切れていた…」という防災あるあるも完全に防げます。
まずは非常用リュックに、家族1人あたり最低2本の500㎖ペットボトルをセットして、残りはクローゼットにローリングストックしておくことから始めてみてくださいね。
自宅ストックに必要な「水の量」の目安
「一体どれくらいお水を買いだめしておけばいいの?」と迷ったら、以下の基準を参考にしてみてください。
我が家では最低限の「3日分」を死守するため、【3L×家族の人数×3日分】の500㎖ペットボトルを、常に自宅のクローゼット等にローリングストック(常備)して備えています!
【備蓄量の目安】 災害時に必要な水の量は、「1人1日およそ3L(飲料水・調理用水)」が目安と言われています。
【4人家族の場合の必要量(水)】 3L × 4人 × 3日分 = 計36L (500㎖ペットボトルに換算すると、ちょうど72本分になります!)
下でご紹介している我が家が愛用中の「水想い(42本入り)」なら、およそ2箱分を常にクローゼットにストックしておけば、万が一のときも4人家族の3日分をしっかりまかなうことができますよ。
\ 普段用にも防災用にも!我が家がストックしている美味しい天然水はこちら /
非常用食料:子供が「いつも通り」食べられるお気に入りをチョイス
お水に続いて大切なのが食事です。我が家では【1人1日3食 + 1日2回の甘味(おやつ)】をベースに、4人家族の3日分(計36食分)を目安に以下のように常備しています。
我が家では、防災専用の味気ない乾パンなどではなく、子供たちが美味しく食べられる物を中心にセレクトしています。
ただでさえ不安な被災時や避難所生活。そんな極限状態のとき、見慣れない非常食を出されても子供が受け付けず「いざという時に食べてくれない」というのは絶対に避けたかったからです。
① 主食・おかず(1日3食分)
- アルファ米:24個(お湯や水を注ぐだけで食べられる防災の定番)
- レトルトカレー(甘口・中辛):各10食(計20食)
- 乾麺(1袋500g):常に3〜4袋をローリングストック(パスタやうどんなど、普段使いしながら常に多めをキープ)
【4人家族の場合の必要量(主食)】 1人1日3食 × 4人 × 3日分 = 計36食
我が家では、アルファ米(24個)+ レトルトカレー(20食)の合計44食分を常に常備!これで4人家族の3日分をしっかりカバーしつつ、少し余裕を持たせた安心のラインをキープしています。
② 甘味・おやつ(1人1日2回分)
不安な避難生活のなかで、ホッと一息つける「甘味」は絶対に欠かせません。手軽にエネルギー補給ができるものを中心にストックしています。
- 井村屋 えいようかん:10個
- カロリーメイト:10個
- ゼリー飲料:10個
【4人家族の場合の必要量(甘味)】 1人1日2回 × 4人 × 3日分 = 計24個
我が家では、えいようかん(10個)+ カロリーメイト(10個)+ ゼリー飲料(10個)の合計30個を常備しています!
乾麺やレトルトカレーなど、普段の食事でもよく使うものは「ローリングストック」の仕組みに乗せて、賞味期限を切らさないように常にクローゼットの在庫を一定に回しています。
インフラ・衛生用品:電気とトイレを最優先で確保する備蓄リスト
断水と同じくらい生活に直撃するのが「停電」と「トイレの停止」です。在宅避難を乗り切るために、我が家が備えているインフラ・衛生グッズがこちらです。
① 明かり・電源(停電対策)
- カセットコンロ・ボンベ:ガスボンベ×6本を常に常備
- LEDランタン・ライト:ランタン2個、ライト1個 (防災用に購入したランタンですが、実は夏の夜の花火大会や手持ち花火のときにも大活躍!とにかく明るくて軽量なので、普段から持ち運びやすくて便利です!)
- 電池式モバイルバッテリー:2個セット(いざという時、乾電池さえあればスマホが充電できるので安心です)
- モバイルバッテリー:3個(夫、私、長男のスマホ用) (普段から愛用している急速充電タイプです。私は気に入ってホワイトを2代目リピート中!)
- 乾電池:ライトや各機器に合わせて、必要なサイズと本数をしっかり確認して常備しています。
- 簡易マット:インフレーターマット(枕付きタイプ) 4.0cm×2個/Hilander(ハイランダー)(避難所で借りたマットを使用してかゆみが出てしまった経験から、在宅避難やもしもの時のために用意しています!)
② トイレ・その他衛生用品
- 簡易トイレ:100回分【4人家族の場合の必要量(トイレ)】 断水時のトイレは、「1人1日およそ8回程度」と言われています。8回 × 4人 × 3日分 = 計96回分 我が家では、4人家族の3日分をしっかりまかなえるように、余裕を持って「100回分」のセットを常備しています!
- その他:水を入れる非常用袋、ビニール手袋、水のいらないシャンプー、体拭き用の厚手ウエットシートなど
「いざという時、使えない」を防ぐ!年数回の定期点検
せっかくたくさんの防災用品を揃えても、いざという時に「食品の賞味期限が切れていた」「ライトの電池が液漏れしてつかない」となっては意味がありません。
我が家では、年に数回、必ず防災用品の定期点検をスケジュールに組み込んでいます。
- 食品の消費期限のチェック(ローリングストックの入れ替え)
- 機器がしっかり動くかの動作確認
- 不足しているものがないかの見直し
「使わずに済むこと」が一番ですが、台風や地震が頻繁に起こる日本に住んでいる以上、いざという時のための備えは必須です。災害時に慌てないよう、準備と点検はできるだけ念入りにしておきたいですね。
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【私の避難所体験談】大雨のなか、子供2人を連れて小学校へ一時避難した話

ここまで我が家の防災グッズリストをご紹介してきましたが、実はこれらはすべて、数年前に起きた「リアルな避難経験」をベースにブラッシュアップしたものです。
当時、台風の影響で近くの川が氾濫する恐れがあり、大雨が降り続く緊迫した状況のなか、まだ小さかった子ども2人を連れて近くの避難所へ一時避難することを決意しました。
あらかじめ準備していた家族分の防災リュックを背負い、レインコートを着用させ、ヘルメットを子どもたちの頭にしっかりとかぶせて、一歩一歩安全を確認しながら避難所へ向かいました。
避難所のリアルと、実際に役立ったモノ
避難先は子どもたちが通う小学校でした。体育館にはすでに100名あまりの住民の方が避難されており、熱気と不安な空気が満ちていました。
受付を済ませると、自治体から避難用のマットレスや、水を注ぐだけで食べられる保存食用のお米(アルファ米)などが配られ、その迅速な対応には感謝の気持ちでいっぱいになりました。
しかし、実際に数時間の避難所生活を経験してみて、いくつかの「想定外のリアル」に気づかされたのです。
- マットレスには「レジャーシート」や「簡易マット」を敷くのが絶対おすすめ! 避難所で配られたマットレスは床の硬さを和らげてくれて本当にありがたかったのですが、不特定多数の人が使うためか、そのまま横になると少し肌がかゆくなってしまいました(ダニ対策や衛生面を考えると、マットレスの上に自前のレジャーシートか簡易マットを敷いてから座るのが大正解だと痛感しました)。
- 大勢の空間では寝付けない!だからこそ「いつもの味」に救われた 見ず知らずの人が大勢いる空間はやはり落ち着かず、緊張もあって夜中に寝付くことはほぼ不可能でした。そんなとき、自宅からリュックに入れて持ってきた「カロリーメイト」や「お水」を口にすることで、親子でお腹も心もホッと満たされ、ウエットシートでサッと手を拭くだけでもかなり気持ちが救われました。
幸いにも、夜明け前には雨が弱まり、被害が出る前に無事自宅へ帰宅することができました。
最後に:災害時に慌てないために
「防災グッズなんて、使わないに越したことはない」
それは本当にその通りです。ですが、台風や地震が頻繁に起こる日本に住んでいる限り、「いざという時のための準備」は決して無駄にはなりません。 あの大雨の夜、パニックにならずに子どもたちを守り切れたのは、間違いなく事前の備えがあったからでした。
災害が起きてから慌てても、お店の棚はすぐに空っぽになってしまいます。大切な家族の安全と健康を守るために、ぜひ天気が良くて穏やかな「今」のうちに、できる範囲から念入りに準備を進めてみてくださいね。
この記事が、大切なご家族を守る備えの参考になれば幸いです。


